こども矯正
歯並びは人の印象を左右する重要な因子です。もちろんですが、健康な生活のために歯並び咬み合わせは重要です。
お子様の顔つきや口元、歯並びが気になっている方心配に思っている方は一度ご相談下さい。
こどもの矯正(混合歯列期)
重度の反対咬合(受け口)など特別なケースを除いては、混合歯列期(乳歯と永久歯の生え変わりの時期)に矯正治療を始める事が将来のかみ合わせを一番効率的に計画出来ます。
こどもの矯正(混合歯列期)では、永久歯列がキレイに並ぶための矯正治療を行っていきます。
現代人はなかなかキレイに歯が並ばないことが多いです。
その理由として遺伝的なものや骨格的な体の偏りや歪み、こどもの時の癖などによって歯列や歯並びに不正が起こるからです。
矯正の種類
- 叢生歯列(歯がガタガタに重なりあう歯列)の予防として歯列が狭くならないようにする矯正治療。
- 唇の癖や舌の癖、おしゃぶりや口がポカンと空いてしまう癖による歯列不正に対する矯正治療。
- 軽度から重度までありますが、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合、受け口)、上下顎前突(口元の前突)などに対して、個々の特徴を改善に導くような矯正治療。
- 上顎前突傾向なお子様または下顎前突傾向のお子様にはそれを助長させない治療。
- 顎が小さく永久歯列が並びきらない傾向のお子様には歯列や顎堤を広げてあげる治療。
- 身体の左右の偏りや歪みが歯列に影響してしまっているお子様には偏りや歪みを改善する治療。
歯並び治療は5~12歳頃(混合歯列期、乳歯と永久歯の生え変わり期)に開始するのが有利です。
当院では下記のように、患者様ごとの希望や状況に合わせた治療法をご提案出来ます。
当院でのこどもの矯正治療の選択肢
- 筋機能療法(マルチファミリー、ムーシールドなど)
- インビザラインファースト
- 各種ワイヤー装置 など
こどもの矯正治療(Ⅰ期治療)の目的とメリット
成長期に向けて顎顔面のバランスを整える
出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)、顔や顎の左右非対称などの場合には、歯や歯並びだけではなく顎顔面の骨格的な問題であることが多いです。ご年齢が早い段階であれば顎顔面の骨格的成長を誘導し適正なバランスに改善させることも出来ます。これが大人になってからではできないこどもの矯正治療の1番のメリットであると考えます。こどもの時に顎顔面のバランスが悪い状態で成長してしまうと顎顔面の骨格的な左右非対称や受け口(下顎前突)を増長させてしまいます。こどもの時に上下顎骨の成長を整えることが出来れば、永久歯列期の矯正治療で抜歯や外科的矯正を回避できる可能性が高くなります。そして永久歯列をキレイな歯並びに誘導することが出来ます。
永久歯が並ぶためのスペースを確保する
歯の大きさに比べて顎骨の大きさが小さいと歯並びに叢生(凸凹)が生じる。永久歯が並ぶためのスペースを歯列弓と顎骨を広げることで確保します。顎骨のスペースを作ることが出来ればある程度の叢生(凸凹)は自然と改善していくようになります。
永久歯の咬合と生え変わりを整える
永久歯列の完成に向けて上下歯列の前後的な咬合や左右対称な咬合に整えるようにします。永久歯列の完成前に咬合を整えることで成長の歪みを予防します。
乳歯と永久歯の生え変わりがスムーズになるように整えます。永久歯の生え変わりを邪魔してしまう乳歯を抜歯したりすることで、正常な永久歯の生え変わりを誘導します。
口呼吸を改善し正常な鼻呼吸を獲得する
下顎骨が小さい場合や下顎が後ろや下に位置する場合に気道が狭くなっていることがあります。上下の顎骨の成長を良い方向に誘導することで気道が自然に広がり、呼吸の状態が改善する効果があります。
上顎骨や上顎歯列が狭窄してしまっている場合に上顎骨や上顎歯列を拡大することで鼻腔を広げる効果も期待できるので正常な鼻呼吸を獲得するべく改善することが出来ます。
口唇や舌の働きを改善し発音も良くなる
口腔周囲筋のトレーニング前・後写真
当医院では筋機能訓練にも力を入れています。
(正しく口元の筋肉を使えるようにする訓練や正しい位置に舌を誘導する訓練などを行います)
こちらの写真は筋機能訓練前と訓練4か月経過後の写真です。
悪い習癖を除去し口回りの筋肉を整えることで歯並びが良くなり、出っ歯やぽっかんとお口が空いてしまうなどの状況を改善出来る場合があります。
こちらの症例からも分かるように口がポカンと空いてしまう状態や舌の悪癖は歯並びや顎顔面の歪みに関連していることが言えます。鼻呼吸の誘導と正しい口唇や舌の動きを確認し、口唇や舌の機能的な働きを改善することにより正常な成長と正しい歯並びを獲得できます。発音、呼吸、嚥下を健康的な状態に成長させることが可能になります。
Ⅰ期治療からのスタートで、ダメージを最小限に
混合歯列期から永久歯列のスタートで、すでに歪んでしまうと大人になった時にキレイな歯並びを獲得する事は難しくなります。
そのため、こどもの矯正(混合歯列期)ではこども特有のトラブルをケアし、永久歯列をできるだけ良い状態でスタートできるようにすることが大切です。
こどもの矯正治療で永久歯列の誘導が行えると、成長した段階での矯正が必要でも歯や歯周組織のダメージを最小限にして有利に理想的な歯並びに矯正することが可能です。